にほんごドキドキ体験&交流活動 第二弾!〔インタビュー後〕

教室を飛び出した皆の運命やいかに…。

と思っていたら、1時間のうちに「インタビューできました!」という報告の電話が全グループからかかってきました。さあ、翌日はそのまとめです。


1.発表準備(パワーポイント作成) 50分

パワーポイント作成と発表の準備にたった50分?確かに、凝りだしたらかなりの時間がかかります。でも、この活動の目的は美しいパワーポイントを作ることではありません。どの程度のものを期待しているのか、それを示すためにもまずはひな型を提示します。そうすると、シンプルながら必要な情報が入ったパワーポイントが出来上がります。

2.グループごとに発表 7分×グループ
50分で仕上がったパワーポイント作品の例です(1段目左→右 → 2段目左→右 の流れです)。個人名、写真などはカットしてあります。

3.作文 30分(or宿題)
↓参照ページ「日本語ドキドキ体験交流活動集」P.58〜59 (一部変更)
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グループでの共同作業(発表)のあとに、個人の作業に戻す(作文を書く)ことは、とても大切だと考えています。このクラスの受講者は日本語レベルが様々で、初級後半の人もいれば既に上級の人もいました。そこで、作文を書く前に「自分でレベルを設定して書いてください。間違えたほうが勉強になります。ぜひ、自分のぎりぎりのレベルでチャレンジしてみてください。」と言いました。例の通りに書いてもよし、もう少し高いレベルに設定してもよし…それを自分で判断して書くのです。
以下は、同じグループでインタビューしたAさんとBさんの作文です。 

Aさん
●私たちは**駅の近くで、**ホテルの前に、**さんにインタビューしました。センターから歩いて10分ぐらいかかりました。●**さんのふるさとはいばらきです。いばらきで有名なところはみとです。有名な人はみとこうもんです。いばらきの名物は「なっとう」という料理です。●いばらきの方言の一つの言葉は「〜だっぺ」です。「〜だっぺ」という方言は「〜です」という意味です。●いばらきのいいところについて聞きました。**さんは自然がゆたかと食べ物がおいしいだと言いました。●インタビューする時はドキドキして、聞きたいことを忘れてしまいました。**さんは親切にして、わかりやすく説明してくれました。私は新しいことをたくさん知りました。インタビューはとてもいい経験でした。

Bさん
●インタビューしたのは**という人です。**の前でインタビューをしました。**さんはいばらき県の人間ですが、今、タイに住んでいるといいました。けっこうはっきりとタイ語が言えるので、タイは長いかなと思いました。●いばらき県の有名な所は「みと」だそうです。その場所はえど時代の有名人「みとこうもん」という人にかんけいがあるだろうと思います。ところで、いばらき県の名物料理は何かと聞くと、「なっとう」だと答えて、なっとうがにがてな私には「ちょっと」という感じがします。●また方言も一つ教えていただきました。それは「…だっぺ」という方言で、全然聞いたことがなくて、面白いと思うぐらいでした。その方言の意味は特になしで、文末につける「…です」と同じ意味だと教えてくださいました。●いばらき県という所は自然がゆたかで、食べ物がおいしいと言いましたが、おいしいのは何かきんちょうして聞かなかったので、残念でした。●一番いんしょうに残っているのは、**さんは最初にインタビューをお願いした人なのに、ことわらずに、協力してくれました。にもつを持って、どこかへ移行としているようすだったのに、あせをかいて、インタビューを協力して、かんどうしました。

経験したのは同じことですが、それぞれの日本語レベルに合わせて書いているのがわかると思います。AさんとBさんにとって、それぞれいい機会になったのでは、と思います。