JFBKK日本語教育セミナー『ウチ』と『ソト』を結ぶ体験交流型日本語学習

 JFバンコク日本文化センターでは、タイ国内の現職日本語教師を対象とした日本語教育セミナーを年に数回開催しています。
2009年度の第1回は8月1日(土)に行われ、「『ウチ』と『ソト』を結ぶ体験交流型日本語学習――活動のデザインとその実際――」と題して私が講師を担当しました。内容は、こんな感じです。

知識として得た日本語をどうしたら実際に使えるようになるのでしょうか。その一つの方法として、タイ在住の日本人との体験・交流活動を生かした日本語学習のデザイン例を紹介します。それから、日本文化、日本事情を学ぶリソースが限られた海外で、ウチ(タイの教室)とソト(日本)を結ぶにはどのようなリソースが有効なのか、ワークショップ形式で皆さんと一緒に考えたいと思います。

参考教材:

日本語ドキドキ体験交流活動集

日本語ドキドキ体験交流活動集

http://www.jfbkk.or.th/2009/2009_103_jp.php3

[,w300,h230]
 このセミナーに早々に申し込んでくださった参加者の方々。所属機関は中等学校、大学、一般と様々であり、タイ人・日本人の比率で見ればほぼ半分ずつでした。こうも多様な参加者を前に、本当に皆さんに満足していただけるかしらと「ドキドキ」しましたが、杞憂に終わりました。
当日は所属機関種ごとに小さなグループ(日本人・タイ人混合)を作り、そこで話す時間を何度か設けたのですが、皆さんとても和やかな雰囲気で意見交換しておられました。
セミナーの配布資料はここからダウンロードできます。


後半、「日本文化・日本事情の紹介」では、今までどんな実践をして、そこでどんなリソースやツールを使ったかをグループごとに話し合い、発表してもらいました。[,w400,h330]

いろいろなアイデアがありましたが、私が特に紹介したいのは下の4つ。

    テーマ              リソース             ツール
1 NINTENDO DC      *みんなの教材サイト    実物
2 バレンタインデー  ラブレター(タイ人・日本人教員が一緒に考えた)
3 書道                           *水書道
4 教科書にないことば        *DACOタイ語

下のもの↓はサイト上でも情報がありますので、ぜひアクセスしてみてください。
みんなの教材サイト(日本語教師のためのユーザー登録制サイト):言わずと知れたJFのサイト。世界中の日本語教師の教材作成を支援します!

*水書道:これは本当におすすめです!!私は1年生にひらがなを教える時にも使っていました。
[rakuten:apita:10041947:detail]

*DACOThai:これまた、タイの日本語教育関係者必読(愛読?)の書!
http://www.daco.co.th/item/6558


体験交流型日本語学習に興味をお持ちの方は、こちらをどうぞ
国際交流基金日本語教育紀要第5号「短期訪日コースのための教材開発−『日本語ドキドキ体験交流活動集』−」