東北タイ日本語教育セミナー
1月23日(金)、東北タイ日本語教育セミナーが無事終了しました。
ところでみなさま、東北タイと聞いてどのようなイメージが浮かびますか。チェンマイ、スコータイ、プーケットなど有名な観光地がある他のエリアとは異なり、一般的に日本人にはあまり知られていないのがこの地域です。
東北タイはイーサーンとも呼ばれ、168,000平方Km、タイ全土の3分の1を占める広さで、以下の19の県があります。
- カーラシン県
- コーンケン県
- ルーイ県
- マハーサーラカーム県
- ムックダーハーン県
- ナコーンパノム県
- ノーンブワラムプー県
- ノーンカーイ県
- ローイエット県
- サコンナコーン県
- ウドーンターニー県
南イーサーン
↑地域ごとに受付
本セミナーでは、このうち15の県の学校から参加がありました。参加者は、教師と生徒を合わせて117名。別にコンケン大学の学生も加わり、総勢200名を越える会となりました。
学部長の挨拶 会場の様子
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プログラムは、1月12日の日記の通り。
今回のセミナーの特徴の一つは、日本文化、特に若者文化にも焦点をあてたことです。08年7月には、アニメ文化大使に就任したドラえもん大使がバンコクでお披露目式*1をしていますが、アニメや漫画を通して日本語に興味を持った学習者はこの東北タイにもたくさんいます。そこで、日本事情にも詳しい教育学部芸術教育学科のアリヤポーン黒田准教授に「タイ人教員の視点から見る日本の芸術」という題で講演をお願いしました。
アリヤポーン准教授の講演↓
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聞き応えのある、すばらしいご講演でした。
ところで、今回のセミナーには先生と一緒に高校生もたくさんコンケン大学にやってきています。コンケン大学の見学、午後のコスプレコンテスト参加などがその主な理由です。しかし、主に教員向けの内容である午前中のセミナーに生徒が参加しても退屈するんじゃないか、どうしたらいいか、そんな声が事前に参加を希望する先生方からあがりました。
そこで…。セミナーの間、生徒はみんなで「ワハハダンス」!
「ワハハダンス」練習風景↓
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これは筑波大学の先生が考案されたダンス*2で、1曲の中でたくさんの人と組んで踊ります。現在、短期TA(ティーチング・アシスタント)プログラムで教育学部日本語教育プログラムに来ている筑波大の学生さんが中心になり、日本語簡単バージョンのダンスを紹介、指導してくれました。
みんな大きな声で歌い、ちょっと照れながらも他の学校の生徒とペアになって踊っていました。各地で日本語を勉強している生徒同士が触れ合う機会というのはなかなかありませんが、ワハハダンスを通じて交流するいい機会になったようです^^。
先生方にとってもこのセミナーは交流の機会となったようです。休憩時間、昼食会ではお互いの状況などについて情報交換する姿が見られました。
休憩中、昼食会の様子↓
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このセミナーは、JFにほんごネットワーク*3のメンバーであるコンケン大学における事業として実施されました。このセミナーをきっかけとして、現地の先生方の手によるネットワークが生まれることを願ってやみません。