外国人教員免許

タイの教育機関(小〜高校?)で働いている外国人も教員免許が必要になる、という話。workpermit取得にもこの免許状が必要と規定されているようで、無視できませんね。

以前、クルサパー(教員・教育職員審議会/The Teachers Council of Thailand)のサイトhttp://www.ksp.or.th/mainpage/index.php に、それに関連した英語の記述があったように思うのですが見つかりません。どなたか、ご存知ですか?
http://www.ksp.or.th/images/main/logo-2.gif

知人が調べてくださった結果、現時点でわかっていることを簡単にまとめると…
教員免許状取得に必要なのは、

1)学位など
 -教育学の学位
 -その他の学位&外国の発行する教員免許状
 -その他の学位&1年以上の教育系課程の修了証明書    のいずれか
2)1年以上の教授経験
3)タイ語とタイ文化および教員としての倫理規定に関する研修(20時間)の参加、合格

1)に満たない人は、別に「教員能力試験」を受けて合格しなければなりません。
3)については全員必須です。研修実施機関に指定されている機関が全国で約20箇所あり、コンケン大学教育学部もその一つとなっているようです。

免許状取得までの猶予期間は2年間。「教員能力試験」を受けなければならない方は、ちょっと面倒ですね。


それにしても…。
タイ教育省は突然何を思い立ったんだ、と言いたくなりますが、実はこれ、近年のタイの教育改革の流れと合致しています。教師は「専門職」と位置づけられ、クルサパーは2005年には「Education Professional Standards(教育専門職基準及び倫理規定)」なるものも出していますが、そこに書いてあることと「教員能力試験」の内容はかなり近いのです。タイで2003年に初めて制定された教員免許制度の流れの中に、外国人教員もはめこんでしまったと解釈してもかまわないと思います。
…そう考えると、教員免許を取得するため、大学でかなりの「教職科目」を受講している教育学部日本語教育課程の学生は、皆さんのお役に立てるかも?


この政策も今後どう転じるかわかりませんが、タイの教員養成改革と同じ文脈で動いていることは確かです。ですので、1999年以降の教育改革、教員養成改革についても、このブログでぼちぼち話していきたいと思っています。